ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理)
¥1,760
『ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理)』
関口 涼子[著]、講談社、1,760円 in tax
著者はこの本を「料理本のように開いてほしい」と言っています。しかしじっさいには写真も材料リストも、調理手順も、なにひとつ記されてはいません。あるのは「321」にも及ぶ見出しと文章群だけ。ときにはある出来事の描写であり、見知った事実の記録、めぐる思考の断片でもある。長文だったり、数行だったりもある。しかしその一つひとつが「料理」だと言うわけです。きっとどこから読んでもいいのでしょう。本のうえで一皿ひとさらを味わううちに、レバノンを、ベイルートを、その時代を、人々の生活を、かみしめていくことになるという仕掛け。本ならではの体験がここにはあります。
関口 涼子[著]、講談社、1,760円 in tax
著者はこの本を「料理本のように開いてほしい」と言っています。しかしじっさいには写真も材料リストも、調理手順も、なにひとつ記されてはいません。あるのは「321」にも及ぶ見出しと文章群だけ。ときにはある出来事の描写であり、見知った事実の記録、めぐる思考の断片でもある。長文だったり、数行だったりもある。しかしその一つひとつが「料理」だと言うわけです。きっとどこから読んでもいいのでしょう。本のうえで一皿ひとさらを味わううちに、レバノンを、ベイルートを、その時代を、人々の生活を、かみしめていくことになるという仕掛け。本ならではの体験がここにはあります。